メトラッセコラム

2018.06.08

紫外線 B波を防ぐ指標?日焼け止めに記載される「SPF値」とは

日焼け止め

日焼け止め製品のパッケージなどでよく見かける「SPF30」や「SPF50」などの表示。数字が大きい方がUVケア効果は高く、UV対策の持続時間が長い…となんとなく思っている方も多いのでは?
しかし、SPF値が高いからといって紫外線対策が完璧!と安心はできません。しっかりとUV対策を行うためにも、SPF値とはどのようなものを指すのか、詳しく知ることが大切です。

そこで今回は、日焼け止めなどの化粧品に記載される「SPF値」についてご紹介します。

紫外線の種類

紫外線の種類太陽光には、目に見える「可視光線」と、目に見えない「赤外線」「紫外線」があります。
その中でも紫外線は最も波長の短い光で「UVA」「UVB」「UVC」の3種に分かれています。
まずは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

【1】UVA(紫外線A波)

太陽から地表に届く紫外線のおよそ9割を占めるのが紫外線A波とも呼ばれる「UVA」です。
UVAは物質を通り抜けやすく雲などの影響を受けにくいため、曇りの日や室内でも注意が必要です。UVAを浴び続けてしまうと肌にダメージが蓄積され、シミやたるみなどの老化が促進されてしまいます。
さらに、UVAはメラニン色素を 酸化させる作用もあるため、肌が黒くなる原因にもなります。

【2】UVB(紫外線B波)

UVB(紫外線B波)太陽から地表に届く紫外線の約1割を占めるのが「UVB」です。
大気層(オゾンなど)でその一部 が吸収されるため、地表に降り注ぐ量はUVAに比べて少ないものの、短時間浴びただけでも肌へのダメージが大きく、シミやソバカスの原因につながってしまいます。
日焼けをして肌が赤くなって水ぶくれを起こしたり、色素沈着を起こしたりすることがありますが、これらはUVBの仕業…といえます。

【3】UVC(紫外線C波)

UVCは、UVBよりも有害な紫外線ですが、通常は大気層(オゾンなど)で吸収されるため、地表に届くことはありません。
しかし、近年のオゾン層破壊問題により、その危険性が懸念されています。

日焼け止めに記載される「SPF値」とは

ほとんどの日焼け止めコスメのパッケージには「PA++」や「SPF30」といった表記がありますよね。
「PA値」は肌の老化を促すといわれるUVA(紫外線A波)の防御指数として用いられており、PAに付く「+」はその防御能力を表しています。

一方「SPF値」はUVB(紫外線B波)の防御指数、つまりシミやソバカス、 日焼けを防ぐ効果の指標として使われています。
いずれも紫外線対策においてとても重要な数値となりますが、ここでは短時間浴びただけでも肌へのダメージが大きいUVBの防御に関する 「SPF値」について詳しく見ていきましょう。

「SPF値」とは肌が赤く日焼けするまでの時間の長さ

SPFとは「Sun Protection Factor」の略で、太陽光の中でもシミやソバカスなどに関与するとされるUVB(紫外線B波)による日焼けまでの時間を遅らせる「紫外線防御指数」のことを指します。

SPFに付く30や50などの数値は、紫外線B波を浴びてから肌が赤く日焼けするまでの時間をどれくらい防げるのかを示す数値(時間の長さ)となり「SPF1=20分」が基本目安とされています。
そのため、SPF30の場合「20分×30=600分」となり、約10時間は赤く炎症となるような日焼けを防ぐことができると読み取ることができます。

「SPF値の高さ=紫外線カット効果の持続時間」ではない

「SPF値の高さ=UVB(紫外線B波)を防御する時間の長さ」といえますが、紫外線カット効果が持続する時間ではありません。
つまり、SPF30の日焼け止めクリームを朝に塗って「これで10時間は日焼けしないから安心!」ということではないのです。
なぜかというと、SPF数値は、日常で日焼け止めを塗るときよりも厚塗りの 状態で測定されたものです。計測試験と同じようにUVクリーム厚塗り状態を1日中、均一にキープできるのであれば数値通りの効果が期待できますが、それは現実的とはいえません。

また、発汗や衣服との擦れ、紫外線によって日焼け止めそのものが劣化してしまいます。
そのため、たとえSPF50などの数値が高いものを使用する場合でも、その効果をしっかりと発揮させるためにはこまめに塗り直すことが必要です。

UVケアアイテムの選び方

効果が高そうだからといって、SPF値やPA値の数値が高い日焼け止めを日常的に使うことはオススメできません。
それらの数値が高いもののほとんどは紫外線吸収剤が多く配合されており、肌への刺激が強いというほか、密着度が高いので落とすために洗いすぎてしまう傾向があるのです。
そのため数値が高いものは、スポーツやレジャーなどで短時間に多くの紫外線を浴びる際など単発で使用するようにしましょう。

普段仕事に行くときや休日にショッピングや散歩に行く際など、日常的に使用するのは肌への負担が少ないSPF20前後のもので十分といえます。
しかしその場合でも「朝に1度塗ったから安心」ではありません。たとえ外にいる時間が短くても、建物の中の窓際にいることが多い場合や日差しの強い季節は、UVケア効果のあるファンデーションなどを定期的に塗り直すことが大切 です。

まとめ

今回は、日焼け止めなどの化粧品に記載される「SPF値」についてご紹介しました。
SPF値は、肌に赤みを引き起こすUVB(紫外線B波)による日焼けを防ぐ時間の長さ、すなわち「日焼けするまでの時間をどれだけ延ばせるか」という数値です。
しかし、いくら高い数値のものを使用してもUVカット効果が長時間持続するということではありません。こまめに塗り直しをしないとその効果は十分に発揮されないため注意しましょう。
日焼けのしやすさなどご自身の肌質や、さまざまなシーンに合わせて適切なSPF値の日焼け止めを選び、普段からしっかりとUV対策をしてくださいね!

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